うちのグループ会社が今回初めて基礎化粧品を開発・販売することになったようだ。
4000円程度のラインナップの商品で、「コンセプト」や「売り」の部分もちゃんとある。
まぁ、まずは社内から・・ということだろう、
壁にチラシを貼ったり、イントラネット上に告知したりと、販促活動を頑張っておられる。
先日のお昼休み、社員食堂でこの化粧品の特売があるとかで、
そのグループ会社の方が来られていて、簡易に設置したコーナーで、
本日セットで購入されると値引きしています!と声を上げていた。
さらに食事中の女性に声をかけて、チラシを配っている。
食事をしていた私たちの席にもおばちゃんがやってきて、
「こんな化粧品がでたのよ。自社の製品だし、すごくいいから是非よろしくね!
今日は特売してるし、食事済んだら是非見ていって!」と少々強引に話をする。
はじめから殆ど興味がない私たちは、
「は、はぁ・・・」といいながらも、正直少しウザく感じたし、
食事が済んでからもそのコーナーに立ち寄ることも無く、
是非見ていって!こっちよこっち!という客引きを避けるようにして、ソソクサと帰った。
なんだか、昔の化粧品屋さんのようだ、と思った。
私が化粧品メーカーに勤めていたのはもう十何年も昔だけど、
その頃は、デパートや大きなスーパー等で店先に立ち、サンプルで客引きをしていた。
立ち止まったお客さんをうまいこと言い、奥まで連れて行って化粧品を売る。
そんなやり方するお店は、地元の女性ではあそこの前を通ると化粧品を売られる、と評判になり、
実際、そこの店の前は避けて通られるようになってしまう。
グループ会社の売り方を見ていて、
そんなむか~しの強引なやり方を思い出してしまった。
下手くそだなぁ・・・
そんなんじゃ絶対売れねぇよ・・・
じゃあどうやったら売れるんだよ!といわれると困るが・・・
今の女性はシビアなんだ。
自分がよいと思ったもの、すごく期待できそうなもの、周りの評価が高いもの、自分が得をするもの、
といった、なんらかの期待や利がないと財布は開かない。
自信ある商品なんなら、
サンプル配るとか、ミニサイズを格安で売るとかして、まず使ってもらわなくちゃー。
自分の肌でこれは良い!って実感したら、女性は買う。
まずは与えといてから、返りを得る。損して得とれ。
おばちゃんが「良いのよ、すごく良いのよ」なーんて言うだけじゃ、絶対ダメ。
何がどういいのか、どんな成分がどんな風に入っていて、
それが肌にどう作用する、とかね、データ見せるとかね、
これを使うと貴方の肌がこんな風に変わるのよ、と相手に想像させるとかね、
言い方なんて沢山ある。
その説明の中で、ピンとくる言葉があったら、欲しくなっちゃうんだから。
「買いたい気持ち」にさせてあげないと。
な~んて思ったことを書いてみたけど、
だからといって私が売れるかっていうと話は別ですけどね(´▽`;)
でも、あれじゃあなぁ・・・
会社も名前も知られている化粧品メーカーでもなかなか売れないのに、
本当にものすごく良い化粧品か、
よほどのうまい売り方をしないと難しいと思うんだよねぇ。
余計なお世話だろうけど(*'-'*)